中古本の黄ばみやヤケの原因はなに?
古文書や古い辞書など以外でも、
少し放置していた漫画を久しぶりに見てみると表紙やカバー、本のフチが黄ばんでいたりしてショックを受けたことはありませんか?
今回こういった黄ばみ(ヤケ)の原因は何のかをお話しいていきたいと思います。
【黄ばみの原因】
1.酸化
基本的に空気に触れるだけで本は黄ばんできます。
本は酸性紙をしているので年月とともに劣化していくのは仕方ないと捉えると考えるしかありません。
ただ、酸化を完全に止めることは不可能ですが、
遅らせることはできるので
酸化を遅らせる方法をまとめた記事を参考にしてみてください。
また、中性紙でできた黄ばまない本などもありますが、こちら一部の本でしか使用しておらず安価で手に入る漫画や一般的な本では難しいようです。
2.紫外線
紫外線の代名詞といえば太陽だと思いますが、それ以外にも日常的に紫外線を放っているものがあります。
それは蛍光灯ですね。
本を読まれるときに蛍光灯は付けている方がほとんどだと思いますが、
こちらも微量ながら紫外線を放っているので、
長期外出ししておくと黄ばみの原因になります。
それでも太陽光と比べるとささいな物なので、
一番警戒するのは陽の光に当たらないようにする!
これが一番重要になります!
ちなみに、蛍光灯から最近はLEDに変わってきていますが、
こちらは若干紫外線量が少ないようです。
3.湿気
湿気が苦手な物といえばまじ始めにギターなどの楽器が思いつきますが、実は本も湿気を苦手としています。
冬などは乾燥してしまうので、ついつい加湿器などを強めに使用しがちですが、
本にしてみれば高湿度はカビや細菌などを繁殖させたり、
フォクシングといわれるシミのようなものを引き起こさせたりします。
乾燥しやすい時期は湿度がないと辛いですが、そういった場合でも本を大事にするなら最低でも70%以下に湿度を設定しましょう。
ちなみに本の理想的な湿度は50%前後が一番良いとされています。
4.ホコリ
最後の黄ばみ(ヤケ)にエントリーしてきたのはホコリさんです。
上記の酸化、紫外線、湿度に比べると優先度は低いのですが、
ホコリが多くたまると劣化を早める⇒黄ばみやすくなる原因になるので油断は禁物です。
ホコリだけにチリも積もれば…なんとやら的な感じですね。
以上が本の黄ばみや日焼けを引き起こす原因となります。
大切な本が黄ばみんでしまうとショックですが、
本の保管を工夫したりすると劇的に改善したりするので、
上記の原因を参考に保管の仕方を変えてみるのもいいかもしれませんね。
⇒大切な本の劣化を防ぐ保管方法はこちら
こちらの記事で保管方法を解説しているので、
劣化させたくない本がある場合はお試しください^^